撮影ガイド - Airport Photography Guide
松本空港  - Matsumoto Airport
MMJ - RJAF
長野県 松本市
松本空港は、四方を山に囲まれた松本盆地の南部に位置し、標高657メートルと日本で最も高い場所にある空港です。FDAが神戸・福岡・札幌などに就航しており、便数は多くないものの、朝から夕方まで離着陸があります。
滑走路はRwy36/18で、長さは2,000m。並行誘導路は無いため、離着陸時には滑走路を端までタキシングし、Uターンする姿を見ることができます。ただし、ターミナルの位置が滑走路の全長に対して南側にあるため、Rwy18に着陸した機体はそのまま駐機場に入ることが多いようです。
滑走路の運用については基本的には風向き次第であるものの、トラフィックが少なくパイロットの意向次第となります。到着機は着陸後にそのまま駐機場に入れるRwy18が人気ですが、着陸間際でRwy36へのサークリングアプローチをリクエストする場合もあります。
滑走路の周囲には「信州スカイパーク」という公園が整備されており、撮影環境は良好。四季を通して、草花の彩りを楽しむことができます。
情景撮影:★★★★★
便数:★★⭐︎⭐︎⭐︎
飛行機の近さ:
★★★★⭐︎
夕日・夕焼け:★★⭐︎⭐︎⭐︎
撮影スポットピックアップ  - Photo Spot Picks
第12号駐車場付近 - Around Parking Lot No. 12
信州スカイパークの12号駐車場付近から撮影。
付近一帯では、Rwy18に着陸する機体を至近距離から撮影可能。14mm前後の超広角レンズがあると、表現の幅が広がります。春は桜が咲くほか、年間を通して自然の草花や、植え込みとの絡みが楽しめます。
松本空港では「滑走路端安全区域(RESA)」の工事が予定されており、滑走路が南側にスライド移設される予定です。そのため、工事後は着陸機の位置が高くなる見込みです。
公園内はランニングをする人など、利用者が多いため撮影マナーには注意を。駐車場は台数多めで、トイレあり。
花のプロムナードゾーン - Flower Promenade Zone
空港ターミナルの南側、花のプロムナードゾーンで撮影。
滑走路に沿って南北に広がるエリアで、バラ園などの植栽が綺麗に整備されています。上記作例は一例であり、アイデア次第で撮影場所は無限。Rwy36離陸機のタキシング、Rwy18離陸機のエアボーンなど、さまざまなシチュエーションで撮影可能です。
遊歩道沿いの桜並木は、約300mの長さ。滑走路を挟んだ反対側からは、桜並木と離着陸を絡めた撮影が可能です。
駐車場があるものの、台数はそこまで多くありません。
南管理棟付近 Around South Admin Office
信州スカイパーク、南管理棟付近での撮影。
大規模な駐車場や、貸し自転車の営業があり、一般来場者が多いエリアです。滑走路に向かってなだらかな野原が広がっており、広々とした空間を表現できます。野原に自生する花や、雑草と絡めて撮影するのも良いでしょう。
光線状態の良い午後になると、背景の山々もクッキリ見えるようになります。ただし、PM2.5などで視程が悪い時には注意が必要。盆地の影響もあり、視程は一度悪化するとなかなか回復しません。
野と花のゾーン - Nature and Bloom Zone
滑走路端の北側、野と花のゾーンから撮影。
こちらも広いエリアを有し、撮影バリエーションは多岐にわたります。春は菜の花や芝桜、夏はひまわりなど、季節の花との絡みも豊富です。
Rwy36着陸機の撮影がメインで、機体に対して東側は午前順光、西側は午後順光です。他にも、Rwy36離陸機やRwy18着陸機が、滑走路端で転回する様子も撮影可能です。

ターミナルゾーン - Terminal Area
空港ターミナルから近い、信州スカイパーク ターミナルゾーンから撮影。
フェンス際からはターミナルに駐機中の機体や、出発機を正面から捉えた撮影が可能。後者に関しては、700mm前後の焦点距離が必要です。
空港管理事務所が設置した看板にありますが、フェンスから2m以内で脚立・踏み台などを使用することは禁止されています。フェンスの網目から、絞り開放で撮ると良いでしょう。