
撮影ガイド - Airport Photography Guide
松山空港 - Matsuyama Airport
MYJ - RJOM
愛媛県 松山市
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愛媛県 松山市
松山空港は、四国地域の文化・経済の中心地の一つである松山市中心部から西に約5kmに所在し、南東側が市街地、北側に繊維メーカー「帝人」の工場地帯、西側に瀬戸内海といったように、さまざまな風景をあわせ持つ空港です。
滑走路はRwy32/14で、長さは2,500m。利用客の多い東京便ではANAが787、777といった大型機を運航する他、大阪、福岡、名古屋、鹿児島にも小型機が就航しています。離着陸は比較的多く、朝8時30分から夜9時頃まで毎時離着陸があります。
滑走路の運用に関しては、市街地上空の飛行を避けた「優先滑走路方式」が採用されており、海側からのRwy14着陸、海側に向かうRwy32離陸が基本。到着機と出発機が重なった際には到着側にあわせて出発機がRwy14から離陸します。このあたりはその日ごとのタイミング次第であり、無線などを聞いて確認するほか、目当ての便がある場合には撮影者側の「予測」も必要になります。なお、風が強くなった際には、離着陸ともに風向き通りの運用となります。
撮影場所についは、滑走路周辺の公園のほか、空港北側の「垣生山」山頂は俯瞰ポイントとして有名。空港北西側については、工場地帯と海に面していることもあり、撮影場所は少なめです。
毎年8月に開催される「三津浜花火大会」では、駐機中の飛行機と花火の絡みを撮影可能。なお、2024年から最終便の到着時刻が遅くなり、ダイヤ通りではフィナーレとの絡みは期待できないことに注意が必要です。
情景撮影:★★★★⭐︎
便数:★★★⭐︎⭐︎
飛行機の近さ:★★★⭐︎⭐︎
夕日・夕焼け:★★★★★
便数:★★★⭐︎⭐︎
飛行機の近さ:★★★⭐︎⭐︎
夕日・夕焼け:★★★★★
撮影スポットピックアップ - Photo Spot Picks
垣生山 - Mount Habu Yama


空港から北東に約1.5km、「垣生山」山頂付近から撮影。
標高118mで、登山口から概ね20分ほど。比較的急な斜面が続くため、撮影機材を持って上がるのは一苦労。しかし、頂上から見る松山の街並み、瀬戸内の風景は絶景です。
春先には夕日に輝く伊予灘と、Rwy32離陸機を絡めて撮影できるものの、2025年はANA東京行きの出発が大幅に早まり難易度は高くなりました。また、到着機との兼ね合いでRwy14から離陸する場合も多いため、行けば必ず撮れるわけではありません。
空港南第二公園 - Airport South No. 2 Park


ターミナル向かい側、空港南第二公園から撮影。
公園内は周囲より高くなっており、脚立に乗らなくてもフェンスをクリアできます。公園前の道路上、フェンス際で撮影することも可能ですが、周辺工場の車が猛スピードで走るため注意が必要です。
滑走路の運用や、離陸・着陸を問わず撮影できるほか、午後から比較的長い時間順光での撮影を楽しめます。雨が降ると派手なリバースがあり、時期によっては夕焼けとの絡みも期待できるでしょう。
駐車場は約40台分で、トイレあり。一般の観覧者も多く、諸々のマナーには注意を。
防波堤 - Breakwater


北吉田町の港湾エリア、ソーラー発電所のある防波堤付近で撮影。
午前中に順光で撮影できる貴重なエリアであるとともに、時期によっては夕日・夕焼けも期待できます。着陸機と伊予灘との絡みや、離陸機の撮影も可能です。
防波堤沿いを南側に歩けば、より機体に近づいた撮影が可能。船泊りの漁船を絡めた撮影も良いででしょう。
空港南公園 - Airport South Park

先に紹介した「空港南第二公園」から滑走路に沿って東に約300m離れた、「空港南公園」から撮影。
3番スポットからプッシュバックした東京行きの大型機を、「帝人」の工場夜景と長秒間撮影する定番ポイントです。簡単に撮影出来そうに思えますが、大きく3つあるプッシュバック方式のうち「ショートプッシュバック」が行われた際にのみ撮れる貴重なショット。「ロングプッシュバック」が行われた際には、空港北西側の興居島と絡む場合もあります。
東垣生公園 - East Habu Park

RWY32着陸経路下にある、東垣生公園から撮影。
「優先滑走路方式」により、海側からの着陸が多い松山においては、RWY32着陸は貴重な機会。しかし、着陸経路下は多くが市街地エリアであり、撮影ポイントはそう多くはありません。
同公園周辺には着陸間近の機体を撮影できる場所が点在しており、歩き回って撮影場所を探すのも楽しいでしょう。