撮影ガイド - Airport Photography Guide
仙台空港  - Sendai Airport
SDJ - RJSS
宮城県 名取市

仙台空港は、宮城県名取市に位置する東北地方の空の玄関口です。国内線に加えて、アジア各地を結ぶ国際線も運航されており、朝7時30分から夜21時ごろまで、航空機の離着陸が続きます。航空大学校仙台分校や海上保安庁の仙台航空基地も併設されており、旅客機だけでなく、さまざまな航空機を見ることができます。
滑走路は2本あり、旅客機が使用するRwy27/09は長さ3,000m。もう一本のRwy30/12の長さは1,200mで、主に小型機が使用します。トラフィックが多いため、基本的には風向きに応じたアクティブランウェイで離着陸することが多いようです。ただし、着陸機のない朝には、海に向かうRwy09離陸が優先される場合もあります。
空港東側は太平洋、南貞山堀など撮影場所は多め。南側は工場地帯と格納庫があり、撮影場所が限られます。北側についても樹木に阻まれて、思うようには近づけません。限られた撮影場所をいかに攻略するかが鍵になります。
天気が良ければ40km先の「蔵王」との絡みが期待できるほか、季節によっては美しい夕焼けとも出会えるかもしれません。東北地方でありながら太平洋側の気候であるため、冬場の降雪量は少なめです。
情景撮影:★★★⭐︎⭐︎
便数:★★★★⭐︎
飛行機の近さ:
★★⭐︎⭐︎⭐︎
夕日・夕焼け:★★★⭐︎⭐︎
撮影スポットピックアップ  - Photo Spot Picks
南貞山堀 - ​​Minami Sadayama Canal
Rwy27の滑走路端付近、南貞山堀の土手から撮影。
離陸に向けて滑走路に進入する機体や、冒頭作品のように着陸機を真下から撮影可能。
夕方〜夜にかけては、アプローチライトの光が綺麗です。
南北の広い範囲で位置の調整ができる他、脚立に乗らなくてもフェンスをクリアできます。上記作例の焦点距離は概ね200mm前後で、蔵王との絡みを狙うには絶好のポイントです。
200mほど離れた場所に、撮影者向けの無料駐車場あり。
展望デッキ - observation deck
仙台空港ターミナル屋上の、展望デッキ「スマイルテラス」から撮影。ワイヤーフェンスで幅は50mほどあり、撮影環境は良好。駐機中の機体の撮影も可能です。
北には仙台市内のビル群が見え、滑走路上の離着陸機と絡めた撮影が可能。北東側を見ると、太平洋をバックにRwy27着陸機を撮影できます。作例の焦点距離はそれぞれ200mm前後。
デッキの営業時間は、6時45分〜20時まで。入場無料。
仙台空港臨空公園 - Sendai Airport Rinkū Park
仙台空港臨空広場にて撮影。
Rwy09に着陸する機体を撮影できるほか、作例2枚のようなタキシング中の機体の撮影も可能。離陸機に関しては、手前の誘導路からインターセクションすることも多いため注意が必要です。
公園内に駐車場・トイレあり。
北釜大橋 Kitakama Bridge
空港東側、南貞山堀に架かる橋の上から撮影。
こちらは、震災後の復興事業で新しく架け替えられた橋です。着陸機の撮影がメインですが、離陸機の撮影も可能。年間を通して、運航時間帯は順光になりません。
飛行機観覧者用の駐車場から、徒歩2分ほど。
松林 - Pine forest
空港東側の太平洋に面した堤防から撮影。
成長途中の松林の向こうに、仙台市内のビル群が見えます。
このエリアは、震災前には見渡す限り松林が広がっていました。
津波によりそのほとんどが失われましたが、松林が津波のエネルギーを分散し、被害を低減したとの見方もあります。
現在は、新たに植樹されたクロマツが、少しづつ成長しています。